犬・猫へのお薬の飲ませ方 形状別(錠剤・粉・シロップ・カプセル)に解説

薬の飲ませ方〜形状別に解説〜犬猫の知識

いつも大体このくらいの時期になると皆さんワクチンのついでに健康診断して行く子が増えます

で、まあ何もない子もいれば何か見つかる子もいるわけですが

何かある子は大体そこそこお年を召しているわけで、しかも今まで健康で薬とか飲んだことないよって子も中にはいるわけで、その子が飲んだことないいてことは当然飼い主さんも飲ませたことないわけで

飲ませ方がわからない できませんて人非常に多いです

なので今回は、そんな薬の飲ませ方についてその薬の形状別に自分なりの解説をしようと思います

基本的に犬も猫もお薬の飲ませ方に大きな違いはありません。ここに書いてあることはだいたい犬猫どっちにも通用します。

今回解説している方法は自分が動物看護師をしていた時に実際にやっていたことですが中にはお薬を口から飲ませるのが不可能だって子もいました

例えばお家でやると大暴れしたり噛んできたりして飼い主さんが大怪我をしてしまうかもしれない場合などです

その場合は必ずそのことをかかりつけの先生に伝えてください

別の方法がある場合はそれを提示してくれることがあります

共通の薬の飲ませ方のコツは保定をしっかりする事

コレができないとバタバタ動いたり逃げたりで飲ませることが難しくなります

他の人の手が借りられるのであれば1人にしっかり押さえてもらい飲ませましょう

もし1人しかいない場合は膝に挟んで上に乗るような感じで押えてください

この時体重はかけないでください あくまで逃げ道をなくす動けないようにするだけです

もしくは背中側から脇で挟むです この方法は机に犬(猫)を乗せて脇で後ろ脚の方をしっかり挟んで後ろにいけないようにするのがコツです

犬・猫の錠剤の飲ませ方

まずは錠剤です 錠剤で薬を出す動物病院さん非常に多いと思います なぜなら在庫として置いている薬のほとんどは錠剤だから

実家の猫さんのかかりつけ病院も有無を言わさず錠剤で薬を出すところでした

飲ませ方としては、好きなおやつに忍ばせる・手で口に放り込む・投薬器を使うなどです

食べ物に錠剤を忍ばせて食べさせる

この方法が一番簡単でストレスにもなりにくいです

だいたい一口サイズくらいの缶詰やおやつに忍ばせて気づかれないように食べさせます

コツはその子がためらわず食べるくらい大好きなものに入れること

少しでも疑って匂いを嗅がれてしまうとバレます

あと味わって咀嚼から飲み込むまでが少しかかる子はバレてしまうかもしれません

このおやつを使う方法は一番ストレスにはなりませんがバレるとそれ以降おやつは疑ってしまうので二度と使えなくなる可能性があります

また、こういう薬を飲ませるために特化したおやつもあります

これは中に薬を入れるための空洞が空いており入れた後口を潰すことで閉じることができます。

錠剤を手から直接口に放り込む

①利き手じゃない方の手で頭を後ろから鷲掴みで保定します。体は脇に挟むか足で挟んで固定します。

②利き手で口を開けます(この時薬は利き手に忍ばせておきます)

③薬を口のなるべく奥の方に入れます。この時噛まれない様に気をつけましょう

④口を閉じて顔を少し上に向け喉をさすります(喉を刺激して嚥下を誘います)

⑤最後に口の中を確認して薬がないことを確認します


以上が道具を使わない錠剤の飲ませ方になります

この方法は1人でもできますがかなり難しいです。2人で1人保定1人飲ませると役割分担すると楽です。

あと、直接口に触るので嫌がる子が多く噛まれる危険性があります 十分気をつけてやりましょう

投薬器を使って錠剤を喉奥に入れる

どうしても手では飲ませられないって人には投薬器を使うことをお勧めします

①まず投薬器の先端に錠剤をセットします

②頭を保定します

③犬歯の後ろから投薬器を差し込みます

④口を開けたところで投薬器を喉奥まで入れ薬を発射します

⑤素早く投薬器を抜いて口を閉じのどをさすります

投薬器の使用は最初は少し怖いかもしれませんが慣れてしまえばとても楽です

まずは病院で獣医さんに使い方を見せてもらい病院で実際に使ってみるといいでしょう

投薬器も病院で売ってるところもあるので聞いてみましょう

⬇︎こんな感じのやつ

錠剤は喉に引っかかることがあるのでスポイトや注射器で水を飲ませてあげましょう

犬・猫の粉薬飲ませ方

粉薬は元々粉しかない薬と錠剤を粉砕して作るのと2種類ありますがほとんど粉は錠剤を粉砕して分包します

粉薬は缶詰などのウェットフードに混ぜる

飲ませ方としては缶詰などのごはんに混ぜて与えることが多いでしょう

この方法は混ぜたらその分を全部食べないと薬が全部入ったことにならないので気にしないでばくばく食べる子にはいいですが元々少食の子または偏食の子には不向きです

粉薬の多くは錠剤を砕いて作るのでどうしても口の中に薬の味が広がります。与えるときはその嫌な味が隠れるくらいの大好きなもので包んで隠してあげましょう 

粉を直接口に入れる

本当に少量の粉ならこの方法でもいけないことはありませんが嫌がる子が多いのでオススメはしません。

おそらく吹き出してしまう可能性があるのできっちり決められた量を飲まないといけない場合の薬には不向きです

それでダメなら別の形状に加工するのも手です(方法は下へどうぞ

犬・猫の液剤(シロップ薬)の飲ませ方

液剤は粉薬を液体で溶かして適量を注射器で吸って与えます

シロップ薬の与え方

①液剤を決められた量注射器で吸います

②頭を保定し犬歯の後ろから注射器を差し込み少しずつ入れていきます

③そのまま飲んでくれたらそれでいいですしそうでなければ口を閉じて喉をさすりましょう

液体を出してしまう場合は錠剤を飲ませるときと同じように喉の少し奥の方に液体を置いてきましょう 大体は飲み込んでくれるはずです

粉を溶かす液体は水(精製水)、単シロップ、オリーブ油などで稀に液体の薬に他の粉薬を混ぜる場合もあります

まず水ですがこれは自分が働いてる所では粉の量が多くて単シロップだとドロドロ過ぎて吸えませんって時と糖尿病で単シロップ使えませんって子に使います

さらさらしてて使いやすいですが粉薬の味がダイレクトに伝わるため苦手な子もいます

単シロップ

自分が働いてた病院では第1選択がこれです

甘いので抗生剤など苦い薬はこれに混ぜて与えます わんちゃんは甘いのがわかるので甘いのが好きな子は自分から飲みに来ます

薬だけどおやつみたいな感覚です

欠点は、ガムシロップみたいな感じなので粉の量が多すぎるとドロドロで吸えなくなるし誤って冷蔵庫などに入れてしまうと固まってしまいます

また、猫ちゃんは甘味を感じないので入れた途端ヨダレとともに出してしまう子もいます

オリーブ油

これは主に単シロップが使えない猫ちゃんに使う事が多いです

猫は油が好きなので好んで飲んでくれる子が多いです

欠点は油なので手に付着するとなかなか落ちないことと 単シロップ同様多すぎる粉に弱いことです


シロップ薬はそのまま飲ませるもよしごはんやおやつに混ぜるもよしのすぐれものですが、

量の調節が少し難しく注射器の周りに着いたやつを容器の口でこさないで使うと後々足りなくなったり容器を倒すと零れてしまうのか弱点です

後、混ぜてしまうと約二週間くらいしか保存がきかないのでもしそれ以上の長期で出す場合は粉とシロップを別々にして使うときに自分で混ぜないといけないのも悪いところですかね


お家で簡単形状変更

病院で形状が決まっていて特定の形状でしか薬を処方してもらえない 試しにこの形状で出してもらったけどダメだった

形状を変更してもらおうにも時間がなくて病院に行くことができない……なんて人多いと思います

なのでお家でもできる簡単な形状交換方法を教えたいと思います

なお、形状変更してはいけない薬(特に錠剤がそのまま出てる場合)もあるので変更する前に薬をもらった病院に加工していい薬かどうかは電話でいいので確認しましょう

錠剤から粉へ

これは簡単です もし一回ごとに分包されているならその袋の上から、チャック袋に入ってるなら一回分を分けてそのまま乳ばちなどで砕くだけです(すり鉢など器に溝があるやつは使わないでください。薬が溝に入り込んで量が減ってしまいます)

それをそのままごはんなどにかけてあげましょう

もし糖衣(薬をコーティングしてる殻)が気になるのなら茶こしてこしてあげましょう 別に気にならないならそのままでいいです

飲んでしまっても問題ないやつなので

錠剤または粉から液薬へ

これも簡単 薬一回分を少量の水(この時は水道水で構いません)で溶くだけです 

なお錠剤は粉にしてから溶かしてください 

乳ばち乳棒があればそれを使ってください
ただし器に溝があるすり鉢は使わないでください薬が溝に入り込んでしまい量が減ってしまいます
袋の上から袋が破れないように棒で叩いてもいいです 

お水の量に注意してください 多すぎると飲ませきれなくなります

注射器をもらえるのであればもらった注射器の中に粉にした薬を入れて水をなかの粉が溶けるくらい入れるとすごく簡単にできます

注意としては粉を入れてピストン(筒に入れるゴムついてるやつ)を入れるときに先端から粉が吹き出さないように注意して入れてください

粉からカプセルへ

粉から錠剤に戻すのは不可能ですがこれはからのカプセルに入れることで解決します

空のカプセル自体は薬局に売っているので粉の量に応じた大きさにものを買ってきて詰めてあげてください

⬇︎のカプセルは動物病院でも使われているものです オススメのサイズは3号か4号です(リンクは4号カプセルです)

もし粉の量が多くカプセルが大きくなってしまう場合はカプセルを小さいのにして2つに分けて詰めてもいいでしょう

錠剤からカプセルへ

錠剤のお薬でもその子に合わせて割ってある場合その面から薬の味(苦味など)がして飲まない場合があります

そんな時もカプセルに詰めてあげれば味はしなくなるのでおすすめです これで飲める子結構います

錠剤のままカプセルに入れてしまいましょう

もし入らない場合は粉にしてから詰めましょう(粉にする場合は1度病院さんに確認してください)

なおシロップはいわばお薬の最終形態なのでこれ以上の加工はできませんm(_ _)m

まとめ

お薬は病気の治療には必要不可欠です

ちゃんと薬飲んでたら治るまたは状態維持は出来るはずなのでちゃんと飲んでもらいたいもの…でも余りにも嫌がるのを無理矢理も良くない…なので少しでもその子に合う1番飲みやすい形状を見つけてあげましょう

それだけでも負担は減らせるはずです

なお、形状変更が出来ない薬も存在するのでその場合は心を鬼にして飲ませましょう

飲んだら物凄く褒めてあげましょう

それだけでも薬への印象が違いますからね

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