熱中症
それは気温が高く蒸し暑い状況下にいることで起こる症状の総称です
犬猫たちも人と同じ様に熱中症にかかります
それどころか人より熱中症にかかるリスクは高いです
リスクが高いに加えて、重症化しやすく重症化してしまった場合助かる可能性は極めて低いです
熱中症は、老若男女や体力の有無、犬種はなりやすい子に関しては関係あるけどなりにくい犬種ってそうは聞きません
みんなかかりやすいし、いくら健康でも熱中症になったら命が危険
熱中症に安らかな死はほぼない
暑くて暑くて苦しくて苦しくて
嘔吐と下痢(血便)のオンパレード
苦しんで苦しんで苦しんで
最終的には心肺停止
延命処置を希望してた場合、ここから太い管を気管に突っ込んで無理やり呼吸させつつ薬を使って心臓を動かす
でも正直、ここまで来たら8割は………ね
飼い主がこれくらいなら大丈夫と判断した結果がこれ
自分がした判断で愛する我が子が苦しみながら最期を迎えるなんて悔しいなんてもんじゃない言葉にできない何かで潰される
犬猫もまさか自分がこんな最期になるなんて思っていなかったはず
運よく助かってもなんらかの障害が残るかもしれない
二度と意識が戻らない、戻っても今まで通りに体を動かすことができない
そんなことざらにある
今回はそんな犬猫たちの熱中症の
- 症状
- 原因
- 予防
- なってしまった時の対処
この4つを説明しようと思います
熱中症は防ぐことが可能です
何故、犬猫は人よりも熱中症になりやすいのか 何故、重症化しやすいのか
先にそもそも、なんでこんなに熱中症にかかりやすいかというと、
犬や猫は、人と違い汗腺が足の裏など限られたところにしかないため人みたいに全身で汗をかくことが出来ません
つまり体温調節がものすごく苦手なのです。
体に熱がこもりやすいので結果、熱中症にかかりやすくなるのです。
犬は、パンティング(口を開けてハアハアする事)をすることで体温を調節しようとしますが高温多湿の環境だと体に入ってくる空気も熱いため肺に熱がこもり調節が難しくなります
高温多湿は最悪ですがそのどっちかが高すぎても熱中症にかかります。
猫は、犬よりは多少暑さに強いと思いますがジメジメするのは苦手です
犬と違って呼吸で体温調節をあまりしないので、もし犬みたいにハァハァしていたらかなり危険な状態だと思ってください
そして犬猫は平熱が38℃〜39℃と人より高めです。
なのですぐに危険な状態になってしまいます。
熱中症の主な症状
犬猫たちは言葉が喋れないので飼い主がよくみててあげることが重要です。普段から様子をよく観察して些細なことも見逃さない様にしましょう。
パンティング
口を開けてハァハァ呼吸することです
これをすることで冷たい空気を体内に取り込もうとします
興奮しているときもこの呼吸をしますがそれは興奮することで体温が上がってしまうからです。つまり、パンティング=体温上昇中ということになります
猫にいたっては滅多にパンティングしません。猫がパンティングする=ものすごく危険な可能性が高いのですぐに病院に行ってください(熱中症でなくても他の病気、例えば呼吸器疾患の可能性もあります)
体が熱い
犬猫の体温は人より高いです
なので気づきにくいかもしれませんが普段からその子たちの平熱の感覚を把握しておきましょう
体温計で計るのが一番ですが、ないときに頼れるのは自分の手だと思います
いつもより暑いなと思ったら気温、湿度を見て高かったら対処をしましょう
内股などが一番わかりやすい場所なので定期的に触って把握する、犬猫たちにも触られることに慣れてもらいましょう
重度の症状
- 元気がなくなる(ぐったり、フラフラしているなど)
- 大量のよだれ
- 脱水
- 下痢、嘔吐
- 呼吸困難、それによるチアノーゼ
- 意識がなくなる
- 発作を起こす
呼吸困難や倒れるくらいまで症状が出てしまうと助からない可能性の方が高くなるし、一命をとりとめても脳がダメージを受けてしまい重い障害が残ることも…
暑い中にいて少しでもおかしいなと思ったらすぐに涼しいところに移動してください。
熱中症の主な原因
原因としては長時間炎天下にさらされる、狭いゲージや車中に閉じ込められる、などなど体温が上昇しやすい環境化にいることです
車の中ならクーラーつけとけば大丈夫じゃね?とか思うかもしれませんが、
過去に自分の子ではありませんがクーラーつけた車の中で留守番してた犬が熱中症になり病院に行きましたが治療のかいなく亡くなったということがありました
おそらく車に直射日光が当たっていた、もしくは湿度が上昇していたのが原因じゃないかと自分は思っています。
クーラー付けてても油断はできないですね。
猫は好んで暑いところにいることはありますがうっかり寝てしまいいつの間にか熱中症になってるなんてこともあります
暑い日は居場所をなるべく把握してあげて危ないかもと思ったら移動させてあげましょう
知らないうちに部屋に入り込んでて締め出した…なんてこともないように気をつけてあげてください
熱中症の予防と対処
愛すべき家族を守るためにできることは何か
熱中症の予防
エアコンの設定温度を犬猫たちに合わせる
犬猫たちが快適に過ごせる温度は25〜26℃です(心臓の悪い子はもっと低い)人にとっては寒いくらいがちょうどいいです
ただエアコンの風や寒いのが苦手な子もいます その子たちのために毛布やあったかマットなど用意してあげましょう
カーテンなどで直射日光が入らないようにする
直射日光が当たっていると温度が上がってしまいます カーテンやすのこなどで直射日光を防ぎましょう
新鮮な水をいつでも飲める様にする
水分を取ることは熱中症を防ぐのにすごく効果的です いつでも綺麗な水が飲める様にしてあげましょう なかなか飲まない子たちは水を置く場所や高さを変える、水が湧き出る様に流れる水飲み器を使ってみるなど工夫してあげましょう
暑い時間帯の散歩はやめる
夏の時期の日中の散歩はかなり危険です
散歩は早朝や夜の涼しい時間帯に行く様にしましょう
あと行く前に必ず地面の温度(地面に触れて暑くないかどうか)を確かめましょう 下が暑いと肉球を火傷してしまいますし下からの熱で熱中症になってしまします。もし暑いなと思ったら諦めるかもっと気温が下がるのをまちましょう
冷却グッズを使う
保冷剤や水で濡らすと冷たくなるバンダナひんやりマットなどのグッズを使うのも手です。色々発売しているので活用してみましょう。
ここにおすすめグッズをまとめておいたので読んで見てください
熱中症の対処
熱中症かもしれない症状が出たとき
すぐに涼しい場所に移動して水が飲める場合飲ませてあげましょう
保冷剤を首などにあて体温を下げましょう(下げすぎ注意)自分で判断できない場合や心配なときは病院に行きましょう。
見るからに様子がおかしい、意識が朦朧としているもしくは無くなった場合
まず体を冷やしてあげましょう
タオルにくるんだ保冷剤を首や内股など太い血管が走っているところに当てる濡らしたタオルを体にかけて気化熱で体を冷やすなど
あとは直接水をかけたりする方法もありますがこれは体温が下がった後も下げ続けてしまう可能性があるため注意が必要で以上の方法などで体を冷やしつつすぐに近くの病院に行ってください。
熱中症になりやすい犬種・猫種
大型犬・・・ゴールデンレトリーバーやジャーマンシェパードなどがこれに当たります。大型犬は小型犬より体温調節が苦手なのです。
短頭種・・・犬だとパグ、シーズー、ペキニーズ、猫だとペルシャやエキゾチックなど鼻の短い種類の子達のことです。この子たちは、鼻の穴が小さかったり、息の通る道が狭いのでパンティングで体温を下げるのが苦手で体温が上がりやすいのです。
幼犬猫、老犬猫、持病を持っている・・・幼犬猫や老犬猫、持病を持っている子たち、特に心臓や呼吸器系に何か疾患を抱えている子達は軽い熱中症が死に直結してしまうことがあるので注意が必要です。
肥満・・・少しの運動で体温が急上昇します。心臓にもかなり負担をかけるので危険です
最後に
熱中症は飼い主の意識次第で確実に防ぐことができます。防げるからこそ熱中症で亡くしてしまった時のショックは計り知れません。これくらいなら、少しくらいならなどというという考えは捨ててその子のことを第一に考え夏を乗り切りましょう。
以上最後まで見てくださりありがとうございました。
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