前回は爪切りについて書きました
今回は耳掃除について書いていきたいと思います
犬・猫の耳掃除とは?
文字どうりです 耳を掃除すること(爪切りの時も同じこと書いたような…)
人間は耳垢はカサカサしているタイプの人が多いと思いますが犬猫は湿ってるタイプが多く耳の形によってはすごく蒸れやすいので様々な耳の疾患にかかりやすいです
なので日ごろのお手入れはすごく重要になってきます
ではどうやっていったらいいのでしょうか
犬・猫の耳掃除のやり方
①まず耳の中を水かまたは専用の洗浄液があればそれをコットンやティッシュなどに染み込ませて手の届く範囲で構わないので拭いていきます
②その後綿棒などでもう少し中を拭いていきます(こすり過ぎなようにして見える範囲まででいいです)。
耳の中の溝に汚れが溜まってるのでそこを綺麗にしてあげましょう。
綿棒は一度拭いたら変えてください。
少しもったいないような気はしますが汚れたのを何回も耳の中に入れるとせっかく取れた汚れを中に入れることになりかねないので。
③最後にもう一度入り口や耳介のところを拭いて終わりです
ただ②が少し難しくできない人多いと思います
基本的には犬猫の耳の構造は人と違い、耳道が途中でL字型になっているため綿棒などを突っ込んでもすぐに鼓膜に当たってしまうことはないのですが、やり方を間違えると耳垢を中に押し込んでしまうので、できない場合は無理にする必要はありません
おうちでは最悪①と③だけでいいです
洗浄液が家にある人は耳の中に洗浄液を入れて耳の根元を少し揉んでください
その後耳を振ってもらえば奥の汚れが表に出てきます
それを拭き取れば奥も綺麗にできます
基本的には見えている範囲を拭けてれば大丈夫です
洗浄液はこれがおすすめです
これは大きいので耳の疾患で定期的に耳掃除が必要な子や大型の子などにはちょうどいいですがたまにしか掃除しない普段のお手入れには125mlもあるのでおすすめです
ただどうしても家だとできない子もいると思います。
どうしてもできないならしょうがないのでトリミングや病院でプロにやってもらってください。
お家で無理にやると飼い主さんのことも警戒するようになる可能性も否定ができないのでそういう子は嫌いなことはお家以外で飼い主さん以外の人にやってもらうのがいいかもしれません。
犬・猫の耳の疾患
外耳炎
症状は耳が匂う事やしきりに耳をふる痒がるなどで、原因としては菌の繁殖やカビが発生していたり耳ダニが寄生してしまったことでなることが多いです
後耳の中が赤く腫れぼったくなります
症状が軽い場合は点耳薬の処方ですみますがひどいときは3日に一回通院して耳を洗浄したり内服を飲んだりしないといけなくなります
罹りやすい子の特徴として耳が垂れている、耳道が狭いなどが挙げられどちらも耳の空気の通りが悪く蒸れやすいことが直接の原因になります
これらは生まれつきの特徴になるので良く観察してあげて症状が出る前に対処してあげることが大切です
耳血腫
耳血腫とは、耳介に血が溜まってしまうことでできる血腫のことで原因は耳を振ったり掻いたりする事によって耳介の血管が損傷してしまい中で出血してしまう事で起こります
主に垂れ耳の子に起こることが多く外耳炎などで耳を痒がり以上に掻いてしまう子もなりやすいです
明らかに耳介がプニプニし中に何か溜まってるのがわかるので非常にびっくりする人が多いです自然に治ることもありますが痛みがある上に耳の形が変わってしまうことがあります(柔道家の耳みたいな感じです)
治療法としては血の溜まってるところをメスで切り中に溜まった血を抜いてまた溜まらないように耳を圧迫しながら包帯で巻くのが一般的でしょう(見た目が重症)
ただ、この病気は再発率が高く直してもまたなってしまう子が多いです
耳が原因でなることがある前庭疾患
急に頭が傾きフラフラした感じになります 眼振も起こるので世界が回ったようになりうまく立てなくなります
耳の中がものすごく汚れることで起こることがあり適切な治療を受ける必要があります
この病気は老齢性、歳をとる事でも起こることがあり判断が難しいため起こったら病院に行ってください
犬・猫の耳垢の見分け方
耳垢の色や状態によってなんのトラブルが起きているか大まかに把握することができます
量が少なくやや茶色で少し粘り気がある
通常の耳垢です 生理的な汚れの範囲内として処理されると思います これの時はそんなにしょっちゅう掃除する必要はありません 匂いもほとんどないはずです
黒っぽい耳垢
耳ダニがいる可能性があります 耳ダニ自体は顕微鏡でしか確認ができないくらい小さいものになるので疑わしければ病院での検査をお勧めします
膿みっぽくて匂いがある
耳の中にひどい炎症があるとこんな感じの耳垢が出ます 強い痛みや痒みがある場合があるので無理に触らないで病院で適切な処置を受けましょう
最後に
犬猫の耳は頭を振ることで奥の汚れがおもてに出てくるようにできているので無理して奥まで掃除する必要はありません
上にはああ書きましたが一週間に一回くらいのペースで軽く外側を拭くだけでもいいのです
無理してやるとかえって外耳炎などになったりするので無理はしないでもし自分には難しいなと思ったら病院を頼ってしまいましょう
今回はこれで以上です 最後まで読んでいただきありがとうございました
下のリンクに他の手入れについてのリンク集を貼っておきますのでよろしければ見てやってください
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